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2015. 05. 28  
それは突然現れる。

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現在建て替え工事が行われるJR中央線春日井駅から徒歩1分の住宅地。

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春日井駅前大弘法(春日井市中央通)。突然のアウターゾーン感がたまらない。それでいて道行く人々は特に気に留めもせず歩いているこのギャップ。

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こちらの大弘法は、尾張旭の厄除大師と瓜二つであることから「祥雲作」とまことしやかに言われるが、その銘はどこにもない。
この弘法、春日井駅(当時は鳥居松駅)ができた後に、駅を請願したうちの一人、林長三郎氏が建立したものと言われている。過去には解体の危機を乗り越え、修復作業が行われたとのこと。

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左手には不動明王。

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右手には仏様(お釈迦様?)。

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戦争と中央線の工事殉職者の為の記念碑も。

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ところでこの後ろ姿、勝川大弘法の不動明王(雲岳作)に似てる。

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勝川大弘法の不動明王。

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林長三郎氏の建てた灯籠も。

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いつも思うのだけれど、昭和7年の時点でこんな10m級のものを建立したらおったまげたんじゃないかと思う。

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昭和21年時点の春日井駅周辺の様子(国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスより)

kasugaist1946 のコピー
おそらく赤丸のあたりが弘法様の場所。
昭和21年時点でこの発展具合、駅ができたばかりの昭和7年ではもっと建物が少なかったと思われる。

現在の同じ場所を見ていただくとよくわかると思う。
現在は高い建物が増えてしまっているが、当時は駅からもよく見え、観光客の増加を狙ったという説もあるし、駅の南側にあった林氏の自宅からもよく見えたようである。

この大弘法、現在でも一見の価値はあると思うのだが、やはり悲しいかな地元での知名度は低いようである。

さてここまで大弘法シリーズ、尾張旭・厄除大師、印旛・開運大師、小幡・御花弘法、勝川・大弘法、春日井駅前大師と5体の大弘法を見てきた。が、これらはネット上でも既に知られた存在である。

次回以降はもっとマニアックな知られざる弘法と、大弘法ベルトの全貌に迫っていきたいと思っている。
本ブログは現在のところ新たな祥雲像の発見と、「雲岳」なる仏師の秘密に迫ることを目的としている。

筆のペースは相変わらずの遅さであろうが、お付き合いいただければ幸いである。
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2015. 05. 13  
新たな大弘法へ向かう。大弘法界の勝ち組、勝川大弘法(春日井市)へ。

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勝川駅を下車し、商店街へ。商店街には大弘法(おおこうぼう)通りの名を冠する厚遇。

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商店街を北に進むとこのような案内が。

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見えてきた大弘法。

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勝満山 崇彦寺。
なんでもこのお寺、電器店を営んでいたおじさんが平成11年にはじめたお寺なのだそう。

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こちらの大弘法は他の弘法さまに比べても有名だし、当ブログで取り上げる必要もないほど知られた存在であり、ネット上に情報があるかのように見える。
しかし、昭和三年に山口悦太郎氏が私財を使って建てた、という情報はすぐにわかるのだが、作者は誰か、山口氏は何者か、なぜ建てたのかのその経緯など、深い情報になると意外と知られていない。

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背中をよく見るとカゴの下に謎の扉が。コックピットの入口か。

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杖の先まで18mあると言われる大弘法。下から見ると迫力がある。

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隣にはアレを思わせる不動明王+二童子。

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不動明王の裏には「御大典紀念」と「雲岳作」の文字がはっきりと。

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その隣には白衣観音さま。

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裏にはコンクリ製香炉。

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台座の中にはコンクリ製弘法坐像が。

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大弘法の横にあるコンクリプレート。
「御大典紀念 昭和三年 建立 山口悦太郎 雲岳作」の文字。

余談であるが、この「雲岳」については全くその存在が知られていない人物のようである。
この辺りはソフトリィXさんによるブログ軟体レポートに詳しい。
ソフトリィXさんも当初は雲岳と祥雲を全く別だと考えていたということだが、とある発見から、何かしら関係があるのではないかという考えに転換している。

実は私も以前からその関係を疑っており、『コンクリート魂』の作者、大竹さんにメールを送ったことがある。それが去年の1月のこと。細かいやり取りは省略するが、実際その後に実際に大竹さんに会う機会があり、そのメールが多少なりとも『コンクリート魂』の内容に影響を及ぼしたとお聞きした。

しかしながら、昭和3年に建設されたこの大弘法が祥雲作だとすれば、最も古い時期に現存するうちで最も大きいものを作ったことになる。これはいささか不自然な話であるとも思えるのだ。
これは一体どういうことだろうか。

つづく
プロフィール

つるま

Author:つるま
コンクリ像、歴史、廃線、民間信仰、などなど

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