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2015. 04. 17  
つづいて尾張三大弘法第一番、御花弘法(名古屋市守山区)。

結果的に第三番から逆に紹介する形になってしまったが、車で廻るなら一から順番がきっとよいのでしょう。せっかくだし。
小幡緑地と一言で言っても、結構広い。訪れる人の少ない緑地の最果てにいらっしゃるので注意が必要だ。車で行くときは、隣接したゴルフ場の入口を目印に行くとよいでしょう。

それは突然現れる。

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尾張三大弘法第一番御花弘法(作者不詳)。大弘法の名に恥じぬデカさ。

筆者の知る限り、現地には尾張三大弘法第一番を確定するものは特にない。
第三番、第二番は地元やお寺の管理も行き届いていて結構気軽に楽しめるのだけれど、ここはなんだか雰囲気がある。緑地の中に突然現れるアウターゾーンという趣きすらある。コンクリートの劣化も激しい。

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周りにはこのようなミニ弘法が至る所に存在し、ここだけでミニ八十八カ所巡りができるようになっていたようだ。ほんとにたくさんの弘法さま。そしてなぜかいくつかのクーラーボックスが点々としていて不気味な雰囲気も・・・。

昔は名刹・龍泉寺の管理下にあったようだが詳しいことは不明。2005年の写真と比較して右眉がセメントで申し訳程度に修復されていることから見ても、完全に放置プレイというわけではなさそう。
滞在中の10分ほどの間にも何人かの方がお参りをされていた。

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それでも右の邪鬼は崩壊の危機。

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左の邪鬼は行方不明。

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弘法内部は落書きだらけ。昭和の早い時期から若者の肝試しなんかに利用されてきたのだろうか、たくさんの名前が掘ってある。作者の名前じゃないかと目を凝らしてみたが、どれも違いそう。

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邪鬼の台座などにあるこれら寄贈者の名をググってみると、どうやら当時の名古屋の名士の方々らしい。

しかし謎は多い。
なぜ「御花弘法」という名前なのか。
瀬戸電の観光が目的だとしたらなぜ駅からやたら遠い場所にあるのか。
なぜだれも管理していないのか、所有権はどうなっているのか。

いろいろ調べはじめてわかるのだが、この時代、戦前の昭和のことってほんとに答えにたどり着けないことが多い。少なくともネットには詳しい情報は載っていないし、おそらく作った当事者の世代も、おそらくその下の世代も当時のことを語れる人がいなくなっているのではないか。そして「歴史」というには時間が浅すぎる、エアポケットのような時期なのだ(そこがおもしろいところでもあるのだが)。
そしてこれらの大弘法、現在のまちおこしや観光の考え方からすると宗教色が強いため、タブー視されることもある。だからなんだかよくわからない不気味なものになってしまっているのだ。
戦争を挟んで昭和の時代を経て価値観が転換してしまい、集客力を失ったけれど、巨大なコンクリートだし、宗教的なものだからなんか残っちゃった見たいなノリが感じられる。

現在の大弘法たちの置かれた状況に関して言えることは、地元の人の中では「昭和になってからコンクリートでできたもの=由緒正しくないもの=ニセモノ」みたいな印象なのだ。

これは浅野祥雲の他のコンクリ像にも共通することなのだが、完成した当初って発案者もけっこうがんばって、それなりのお金も人材も投じられて作られたはずなのだ。そのエネルギーは実際に目にすると感じることができるし、今もその魅力を失ってはいないように私は思うのだが。

この大弘法ベルトシリーズはまだ続きます。
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Comment
No title
調査ご苦労様です。
御花弘法については、かつて「名鉄Wind」2012年3月号に記事を書きました。いろいろ謎が多いのですが、各所に取材した証言を盛り込んでいます。Webマガジンでバックナンバーを公開しているのでご覧ください。
http://www.meitetsu.co.jp/wind/books/2012/03/#01
No title
大竹さん
こちらにも、貴重な書き込み、ありがとうございます。拝読させていただきました。
御花弘法も、あんなに大事にされていそうなのに誰も管理していないというのは不思議でもあり、興味深いですね。
また追加取材をして、ぜひ真実を明らかにしたいと思っています。
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Author:つるま
コンクリ像、歴史、廃線、民間信仰、などなど

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