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2016. 01. 21  
あけましておめでとうございます。
今年も本サイトは誰も求めていない情報を勝手に掘り下げて、いつの間にか人々から忘れ去られた歴史を少しだけインターネット上に引きずり出すサイトを目指します。

さて、本日の主役は既に本サイトで取り上げたことのある『尾張三大弘法第弐番 開運大師(尾張旭市・昭和6年)』
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名鉄瀬戸線・印場駅からすぐのお寺、良福寺にあるこの大弘法、一体誰が作ったのだろうか。

偉大なるサイト「珍寺大道場」にも掲載されており、コンクリ魂でも作者不詳の大弘法として紹介されている。

この大弘法、素材はおそらくコンクリートである。(追記 ※石像であるという複数の指摘をいただきました。今後検証いたします。)
あまり注目を集めないのは、
・寺の境内にひっそり佇んでいる。
・着色されてない。
・やや小ぶり。
・台座がしっかりした石組みで、ファンキーな部分がない。
これらの理由だろう。
一言で言うと、祥雲作確定作品に比べて「真面目」な作風である。
とにかく地味でインパクトがないのだ。

しかし撮りためた大弘法たちの写真を見比べていた筆者には何かが気になった。

一番気になったのはその表情だ。

IMG_0303.jpg
この弘法、よく見ると眉毛や鼻の下の筋もしっかり作られている。
それでは、ほかの弘法シリーズと比べてみよう。

尾張三大弘法第三番・厄除大師(尾張旭市・祥雲作・昭和6年)
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春日井駅前弘法(春日井市・推定祥雲作・昭和7年)
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本サイト初登場、浅野祥雲作・番割弘法大師(中川区・祥雲作・昭和48年)
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こちらも本サイト初登場の姥子山厄除大師(緑区・推定祥雲作・昭和7年)
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慈眼寺弘法(春日井市・尾洲三大弘法第二番?・作者不詳・昭和8年)
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勝川駅前弘法(春日井市・雲岳作・昭和3年)
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そして、今回の良福寺・開運大師
1_2.jpg

いかがだろうか。できることならみなさんの頭の中で、全ての着色を剥がして見てほしい。
眉毛の作り込み、鼻の下の筋、そしてどことなく虚ろ気な表情、どれも共通したものを感じるのは私だけだろうか。
開運大師の名に恥じない立派な福耳もお持ちだ。


そしてもう一つ、作者の謎に迫る材料として、台座の裏の銘板をチェックしておきたい。
IMG_0314.jpg
この銘板の中の一つ、

ryouhukuji.jpg
「南区熱田妙安寺」の文字が見える。

この南区熱田妙安寺、現在の熱田区妙安寺がどこにあるか。地図で見てみよう
この場所、堀川沿いのお寺のようである。隣の堀川に架かる橋は「住吉橋」、そして一本南に架かる橋は「瓶屋橋」である。

「カメヤバシ」という名前に聞き覚えのある方は既に相当な浅野祥雲フリークであるとお見受けする。
そう、何を隠そうこのカメヤバシとは、雲岳=祥雲説を裏づける重要な証拠の一つ、岩崎御嶽山の浅野雲岳作の覚明霊神像に刻まれた場所なのである!

この一致は果たしてただの偶然だろうか、それともこの開運大師の作者とこの場所「カメヤバシ」にはなんらかのつながりがあるのであろうか。

この件に関して今の所判明しているのは以上となる。
今後も勝手に調査を続けて新たな証拠を集めたいと思っている。
(※追記 繰り返しになりますが、石像であるという複数の指摘をいただきました。今後検証いたします。)
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