FC2ブログ
2018. 04. 08  
というわけで、私は次なる目標、観音像&弘法坐像を目指した。
この情報を入手した場所は、Aさんの住む恵那峡の北岸、旧蛭川村(岐阜県中津川市)。

北岸

ここから、地図に指し示された恵那峡南岸の旧大井町(恵那市)、「恵那峡の里」なる公園を目指す。

南岸

しかし、地図に指し示されたあたりにはそれらしき像がありそうになく、公園内をしばらくうろうろ。
とりあえず公園を一周してみた。すると・・・。

IMG_3029.jpg
祠らしきものが見えた。ひょっとして・・・。


IMG_3084.jpg
あれか?!

しかし祠は高いフェンスに囲まれ、こちら側からは入れない。
そこで裏手に回ってみると。。。


フェンスの出入り口には鍵がなく、誰でも入れるようだ。立ち入りを注意する看板もない。

失礼して、像の近くに歩みを進める。

IMG_3107.jpg C0XPNq8UAAAGaTY.jpg
これだ!観音像&弘法坐像。

岐阜県立図書館の資料写真と完全に一致。

二つの像は意外にも土台で一つにつながり、二体でワンセットで作られたように見える。
しかも、想像していたよりもかなり小ぶりの像だ。

IMG_3046.jpg IMG_3059.jpg

供えれている1円玉と比べるとそのスケール感がわかるだろう。
ひょっとしたら巨大コンクリート仏師・福崎日精作の「最小の」作品かもしれない。

IMG_3050.jpg
小ぶりでも顔の造形は精巧である。


周辺にこの像の由来を示すような看板がないだろうかと探してみたが、それらしいものは見当たらなかった。


私はダメ元で、像と建屋の隙間から、像の裏側を撮影してみることにした。
福崎の銘のひとつでもあれば儲けものだと思ったのだ。

蜘蛛の巣の張った、長年誰も手をつけていないだろうその隙間にスマホを滑り込ませ、何枚か写真を撮影してみた。

IMG_3103.jpg

ん?なんか文字写ってないか??

複数の写真のうち一枚に、文字らしきものが写っていた。
そこで、さらにいろんな角度で撮影してみることにした。

すると、しばらく悪戦苦闘した後、はっきりとした文字の写った写真を撮影することに成功した。

だが。

撮影された画像に写り込んでいた文字は、予想だにしない、俄かには信じられないものだった。

IMG_3078.jpg IMG_3091.jpg
二方向から撮影した文字を解読


『寄進者 北海道北見之國上湧別村
 安藤林右ェ門 昭和七年八月建之』


北海道??北見之國・・・?

北海道北見?!
あのオホーツクの??

ほっかいどう
そだねー

そんな馬鹿な。

『北海道上湧別村』は、昭和28(1953)年に上湧別町に、平成21(2009)年に湧別町に名称変更・合併をしているという。

なぜこのコンクリート仏には岐阜県恵那峡から1000キロ以上も離れた、北海道の人物の名が刻まれているのか??!
旅客機もない昭和7年の話だぞ?

安藤林右ェ門、一体何者なんだ・・・。

謎は解明されるどころか、ますます深まるばかりだった。

<つづく>
スポンサーサイト



NEXT Entry
コンクリート像の裏に彫られた文字『安藤林右ェ門』の謎を追え
NEW Topics
『交わる2人のコンクリート仏師の運命。雲岳と日精』(前編)
菊間大仏雑感 ー歴史に消えた謎の大仏と、突如姿を現した仏師・福崎日精ー
福崎日精の謎を追え!福崎氏はどこから来たか、その出自に迫る。
【九州編完結】福崎日精の謎を追う九州の旅⑤ 長崎県島原市江東寺 大涅槃像&大地蔵編 後編
福崎日精の謎を追う九州の旅⑤ 長崎県島原市江東寺 大涅槃像&大地蔵編 前編
Comment
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

つるま

Author:つるま
コンクリ像、歴史、廃線、民間信仰、などなど

写真の撮影や記事の内容には極力留意しておりますが、ご都合悪い場合はお知らせください。

メール bluegrassnagoya@hotmail.co.jp

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR