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2015. 01. 22  
コンクリ魂を読んで、ぜひ訪れてみたいと思ったのが桃太郎神社の対岸にある「貞照寺」。

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というわけでやってきました貞照寺。
まずこのお寺、ロケーションが素晴らしい。
山と川に囲まれた急峻な土地に佇む姿が美しい。

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日本初の女優、川上貞奴が創建したとあって、芸能のご利益があるそう。
拝観者の方々も蒼々たる面々。

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芸能界にいたころの松竹からも寄進を受けている。

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そしてこれが智水観音。

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祥雲作品にしては小振りだが、本当に美しい顔をしている。
色は違うがコンクリ魂の白衣観音、特に白衣観音院のそれとほぼ同じ造形であるように見える。
よく見るともとは手の小瓶から水が流れるように細工がしてあったようだ。

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コチラから霊験記が見られるとのことで行ってみる。

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木で細工された貞奴の生涯が表現されている。きっと名のある木工職人が手がけているのでしょう、本当に素晴らしい出来ばえ。

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後ろからの智水観音の画。
霊験記を見てからこの像を見て気がつくのだが、この像は木曽川の上流部にあるダムに水を湛えることを表現して作られているように私には見える(ネット上にはそれらしいことは書いていないのだが)。

こちらの智水観音を「祥雲作」ではないかとネット上ではじめて発表したのはソフトリィXさん。
そのブログ、軟体リポートによれば、創建当初(昭和8年)からある像らしい。
祥雲作だとされる所以は、現在管理している成田山にも同じような色形をした童子像群があることだという。
でもなんで昭和31年の童子像と同じ色なのか?そういえば塗り直したようにも見える。
昭和8年と言えば大弘法乱立の昭和6〜7年が終わった時期。
貞奴は昭和初期の歴史において、かなりの大物だったように思う。祥雲さんは昭和8年時点で42歳。そんな人物に評価を受けていたということか。。
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Comment
No title
詳細な調査、ご苦労様です。
観音像が昭和8年作というのはかなり眉唾です。
成田山が貞照寺を管理するようになったのは昭和35年のことなので、お寺の方もそれ以前のことはあまり把握していらっしゃいません。
私は、成田山の明王・童子像群と合わせて昭和31年に作られたのはないかと見ています。
No title
大竹さん
コメントありがとうございます。
僕も、創建当初から、というのは怪しい気がします。
しかし、この貞照寺の観音像、どう見ても貞奴をイメージして作られていると思うのですが、貞奴の没後随分経ってから建てるというのもよくわかりませんね。何か手がかりがあるといいのですが。
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